シアトル発のエンジニア企業 圧縮蒸気を利用した技術で糞便を乾燥肥料に

人間の排泄物は、かつて日本では貴重な資源だった。江戸時代、人糞は「金肥(きんぴ)」と呼ばれ、農業用の堆肥として広く流通した。その市場規模は現代の価値に換算すると8億円以上に上り、まさに「お宝」として扱われていたという。しかし現代では、排出された瞬間に不要な汚物として扱われ、そのまま下水道へと流されている。 この「廃棄物」を再び価値ある資源として活用しようという試みが、最新技術によって実現しつつある。シアトル郊外の新しい産業施設では、革新的な技術により、人間や家畜の糞便を安全に処理し、全国の農地で

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